大通山瑞雲寺を訪ねる③―小組格天井
瑞雲寺鐘楼の天井を見上げると、格天井の中にさらに細かい格子を組み込んだ小組格天井(こぐみごうてんじょう)。この小組格天井には見覚えがありました。
それは、同時期に建てられた天林寺楼門の天井(左の写真)。現在、門を通り抜けることはできませんが、外側から見上げた天井も小組格天井でしたので、こんなところからも瑞雲寺鐘楼と天林寺楼門とが同じ掛塚の宮大工・平野孝が建てたものであることが分かります。
平野孝と聞けば、各地の祭り屋台が思い浮かぶかも知れませんが、宮大工の本来の仕事は神社仏閣の建築。祭り屋台と同じですが、木造の寺社建築にも釘などは使われず、あくまでも「木組み」で仕上げられるのが特徴です。
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