2021年、ギフチョウに会いに枯山へ④―ヒメカンアオイ
ギフチョウの食草として知られているのは、地面に這いつくばるようにして育つヒメカンアオイ。ただただ枯山を歩いているだけでは、なかなか見つけられる植物ではありません。
そんな地味な植物を見つけて卵を産み付けるのが、「春の女神」とも呼ばれるギフチョウ。そして、夏になる前に孵化した幼虫はヒメカンアオイの葉を食べて成長し蛹に。蛹になったギフチョウは、何と10ヶ月もの長い間、蛹期を過ごし、この春を迎えて無事に羽化。早速パートナー探しを始めます。
1年間だけの短い命。そのほとんどは蛹。私たちが出会えるのは、命が尽きるまでのほんの短い期間だけなのです。
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