磐田市上野部の軌道跡を歩く⑥―採石場跡
上野部の岩石は決して特別なものではなく、割と脆い砂岩や泥岩など。建設用材として利用された砕石には適当な岩石だし、二俣線に近く、運び出しやすい立地だったと考えられます。
沢沿いの道を奥に進むと、山を削ったような壁も見られましたので、この辺りが採石場と考えたのですが、地元の人の話によれば、今の沢の近くが池のようになり、そこが採掘の現場だったとのこと。そして、大き過ぎる池に水が溜まり、災害を怖れて沢筋を変えたとも。
つまり、山体を崩して採掘したというより、足元を掘ることによる採掘。そう言われてみると、水量の割には広過ぎるくらいの河川敷も見られました。
関連記事