磐田市上野部の軌道跡を歩く①―直線道路
今回訪ねたのは磐田市上野部(かみのべ)。地図で見ると一目瞭然。上野部の本村を東西に延びる直線道路が貫いているのが分かります。この直線道路は、かつて砕石を運び出すために敷設された線路の跡。地元の人の記憶によれば、昭和16年(1941)から同30年代頃までは蒸気機関車が走り、学校の帰り道には乗せてもらった子供たちもいたそうです。
「乗ってけっ!」と声を掛けられても、機関車の運転台はかなり高く、「よっこらしょ!」と乗り込むのはかなり大変だったとも。母親から聞いたことして、機関車が近づく時には手旗を振って歩行者に知らせた、との話も聞かせていただきました。
そんな軌道跡は、今はアスファルト舗装の道路。ただ、田畑の間を真っ直ぐに延びている道路は、田舎道とは思えない不自然さを感じます。
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