御前崎の万葉歌碑を訪ねる②―ハマカンゾウ・ハマアザミとハマゴウの花
「万葉歌碑を訪ねる」からは脱線しますが、御前崎で咲いていた海浜植物の花を紹介することにします。
万葉歌碑のそばでオレンジ色の花を咲かせていたのは、ユリ科のハマカンゾウ。「万葉集」では故郷や恋人への思いを忘れさせる「忘れ草」として歌われている花です。
草丈が低く、長い棘が目立つ葉を広げて咲いていたのはキク科のハマアザミ。花を見ればアザミの仲間であるのはすぐに分かりますが、浜に生育する以上、水を貯め込むためには肉厚の葉が必要なのです。
青い花を咲かせていたハマゴウはシソ科。こちらは群生し、青い花をたくさん咲かせています。
ともに、名前に「浜」と付けられた植物。自宅周りの散歩や山歩きでは見ることができない、海浜植物の花です。
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