水窪の常光寺山に登る⑩―散らばる赤石チャート
歩き始めてからの時間は1時間を過ぎ、「三角点まで徒歩1時間30分」を信じるなら、そろそろゴールが近づいているはずです。この辺りから先は、常光寺山のピークを目指して最後の急登。「あれ?」―足元の色が真っ赤の変わったことに気づき驚きました。赤石チャートです。
私が登ったことがある常光寺山近くの山で、シヤウヅ山(栃生山・1835.6メートル)は石灰岩、熊伏山(1653.7メートル)は花崗岩。秋葉山や光明山でも「小豆坂」に散らばる赤石チャートが見られますが、こんな真っ赤な山を見たのは初めて。
地質図で確認してみると、常光寺山の地質は「Cxメランジ(玄武岩・石灰岩・チャートの岩塊を伴う),泥岩及び砂岩」の中に「ch チャート」の岩脈が入り込んでいることが表示されています。
つまり、常光寺山は赤石山脈(南アルプス)の南端の山であることが実感させられました。
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