2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑩―観音菩薩の祠と「春埜山のイチイガシ」
春埜山の三角点のすぐ先に観音菩薩の祠があります。如意輪観音と准胝観音と思われる石仏が祀られている祠に「慈眼 行雲流水」の木札が掲げられているのは、「2012年3月25日、粉雪舞う春埜山を歩く③」で紹介した通り。
「行雲流水(こううんりゅうすい)」とは、空を行く雲や流れる水のように、物事に執着せず、自然の成り行きに任せなさいという教え。「慈眼(じげん)」とは「慈しみの眼」。本来は「慈悲の心をもって衆生を見る仏・菩薩の目」を意味する仏語ですが、地元では「眼を慈しむ」と考え「眼の神様だって聞いてた」とのこと。何だか愉快な言い伝えです。
そして、そのそばにあるのが、旧「春野町名木百選」No. 28の「春埜山のイチイガシ」。「砂川公民館のカゴノキ」は旧「春野町名木百選」のNo.22、これから訪ねる「春埜杉」は旧「春野町名木百選」のNo.27。そして、No.28はこのイチイガシです。
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