2020年初夏、新宮池から春埜山へ④―役行者石像
毎年7月下旬に開催されている「新宮池夏祭り」は、新型コロナウイルスにおける感染拡大を予防するため今年(2020)は中止が決定。新宮池の脇には、出番をなくした舟屋台に使われる2艘の船底が平らなサッパ(笹葉)舟があります。
以前、「池に浮かぶ舟屋台―新宮池夏祭り」で紹介した舟屋台は、御前崎の桜ヶ池で行われる「おひつ納め」の舟にも似ています。これも、「竜蛇伝説」が語り継がれる由縁となったのかも知れません。新宮池にいる鯉たちも、この伝説によるものと思われます。
現在の浜松市天竜区春野町は、秋葉山や春埜山など、かつては修験道が盛んだった地域。新宮池の湧く高塚山の南側の麓に流れる川が気田川の支流である不動川であるのも、修験道とのつながりを示すもの。
そして、新宮神社の石段の脇にあるのは修験道の開祖と言われる役行者の石像。石像の右には「寛政十二庚申 月日」、左には「行者 講中」の文字が刻まれていましたので、顔を失った石像の主が役行者であることは間違いありません。
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