掛川の旧東海道を歩く⑮―「右離れ立葵」紋
果たして、どんな理由で「善光寺」と「仲道寺」が隣接しているのでしょうか?ちょっと不思議な2つの寺。「仲道寺」には「夏涼山」の山号がありましたが、「善光寺」には山号らしいものは見当たりません。・・・と言うよりも、もしかしたら「善光寺」は「仲道寺」の阿弥陀堂の呼び名なのかも知れません。
善光寺
仲道寺
「善光寺」のお堂の幕にある紋は、長野の善光寺の紋と同じ「右離れ立葵」紋。そして、「仲道寺」正面の飾り瓦にも「右離れ立葵」紋。・・・と言うことは、「善光寺」も「仲道寺」も、同じ寺と考えていいのかも知れません。
「仲道寺」の解説看板によれば「享保十八年(一七三三)に市内高御所の正法寺から和尚を招き、善光寺境内に堂を建立して、夏涼山仲道寺と号したことに始まります。善光寺の沿革ははっきりしませんが、江戸時代の終わりころには、寺の阿弥陀堂に祀られている阿弥陀仏は、平安時代の初めに活躍した武将、坂上田村麻呂の守り本尊と言い伝えられていました。」と書かれていましたので、「善光寺」の方が先に建立されていたのは間違いなさそうです。
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