豊川稲荷で干支「辰」探し②―青銅大燈籠の「龍」

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2024年01月03日 05:40

 豊川稲荷の総門前や参道脇に、青銅製の大きな燈籠が数本建てられています。そこに施されている装飾は、もちろん波打つ水の造形が目立つのですが、竿部には雨を呼ぶ「龍」の彫刻が施されています。

 そもそも、豊川稲荷は妙嚴寺の鎮守社。商売繁盛の神様として知られていますが、かつては「稲が生る⇒いなり(稲荷)」として、稲作・農業の神様として信仰を集めていたのです。豊作をもたらすには、雨は欠かせません。もちろん、火災を防ぐ願いもあり、そんな雨への信仰が具象化したのが雨を呼ぶ「龍」。

 私が子供だった頃、実家の近くではキツネは普通に見かけたのですが、近頃、タヌキを見ることはあっても、キツネを見かけることはほとんどありません。これも、地域の都市化による自然環境の変化によるのか?地球温暖化によるのか?

 このままでは、キツネは伝説上の動物となってしまうのかも知れません。

 【関連記事】豊川稲荷で干支「辰」探し①―総門柱の根巻き金具の「龍鯉」
 【関連記事】豊川稲荷で干支「辰」探し③―大本殿の「龍」
 【関連記事】豊川稲荷で干支「辰」探し④―伝・立川和四郎作の「龍」
 【関連記事】豊川稲荷で干支「辰」探し⑤―万燈堂の「龍」

 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ①―総門の十六羅漢
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ②―総門の袖扉
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ③―総門の金物と「抱き沢潟」紋
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ④―鎮守堂の厨子とナギの木
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑤―鳥居の奥にある大本殿
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑥―景雲門の力神
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑦―奥の院の上り龍と下り龍
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑧―石に刻まれた「常夜鐙」
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑨―名勝「妙厳寺庭園」
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑩―丸形庇付ポスト
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑪―石に刻まれた「掛塚湊」
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑫―霊狐塚
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑬―大黒堂
 【関連記事】立川流の俤を求めて豊川稲荷へ⑭―総門脇の石垣

関連記事