阿多古川沿いに残る道標⑮―両島橋の袂
県道9号を南下、両島の三叉路を右折(直進)し、下阿多古小学校前を通って両島(りょうしま)橋で阿多古川を渡ると、橋の袂(たもと)に道標(みちしるべ)が建てられています。
刻まれている文字は、「☜ 上野石神落合」「☜ 塩見渡、米澤、日明 ☞ 青谷、鹿島、軽」。右、左の文字ではなく、上神沢(かみかんざわ)の道標でも見られた「☜」「☞」の絵文字が刻まれているのがユニークです。
ちょっと気になるのは、「☞ 青谷、鹿島、軽」の「軽」の文字。その下は舗装に埋められて読めません。もしかしたら、これは、明治42年(1909)に開通した現在の「赤電」、遠鉄西鹿島線を「濱松軽便鉄道」と呼んでいた頃の名残かも知れません。
道標が建てられたのは「大正十一年四月」でしたので、その可能性が考えられます。
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