阿多古川沿いに残る道標⑦―「右 あきは道 左 ぜん久○うじ道」
今回紹介する道標(みちしるべ)は、県道9号からちょっと脇道に入った場所に建てられているもの。「村田屋旅館」の袖看板が残る古民家の軒隅です。
道標に刻まれている文字は「右 あきは道 左 ぜん久○うじ道」。「ぜん久○うじ」とは、もちろん長野の善光寺のこと。「角川日本地名大辞典22静岡県」によれば、寛政5年(1793)の熊の旅籠は13軒。「当村が秋葉街道の要衝に位置しているため」ともされています。
平仮名や「ぜん久○うじ」と変体仮名が使われているこの道標は、かなり古いもの。もしかしたら、明治時代以前のものかも知れません。
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