天竜区石神の「龍燈」①―「文化六年六月」
以前、「下阿多古・市場の秋葉山常夜燈」として紹介した天竜区石神にある「秋葉竜灯」。細かいところまで紹介したいと思い、久しぶりに訪ねました。
棟札ではありませんが、正面脇には「建立 文化六年六月」と書かれた木札が掲げられていますので、西暦に直せば1804年。各所に宮大工の技が見られる、218年も前の木造建築です。
格子窓になっているのは、当地では「龍燈」と呼ばれる鞘堂の中で、石燈籠や油を入れた燈明皿に火を点し、その明かりが「火の用心」を呼びかける意味でも、外から見えるようにすることが大切。日の入り後、燈を見守る人が、類焼の元となる地域火災発生の見張り番にもなったのです。
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