「民話の里」佐久間の「蛇」①―「大沼の大蛇」

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2024年12月27日 05:07

 天竜区佐久間町を走ると、よく出会う「捨てるな!ちゅうの」の看板。これは空き缶などのポイ捨てに対する注意喚起の看板ですが、そこに描かれているのは「佐久間むかしばなし」に登場する「大沼の大蛇」。

 「民話の里」とも言われている佐久間には、「蛇」が登場する昔話がいくつかありますので、紹介させていただきます。先ずは、以前「新緑の北遠を♪グルリ⑩」でも紹介させていただいた「大沼の大蛇」から。

 昔、ここには大きな沼があってな。水面に人の影がうつると沼から大蛇が出てきおって、あっという間に人をのみこんでしまうことがたびたびあったそうな。自分の子をのまれてしまった大和の国の神主がな、怨みをこめて三日三晩お祈りし、たくさんの針を沼に投げこんだと。大蛇は針がつきささって悲鳴をあげ、逃げていきおったそうな。(佐久間昔ばなしより)

 「大沼の大蛇」が言い伝えられているのは、佐久間町野田の大沼。県道290号水窪羽ヶ庄佐久間線から分岐した道の南野田と中野田の間。看板の向かいにある盆地が「大沼」と呼ばれる沼地だった場所なのでしょうか?

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