大通山瑞雲寺を訪ねる②―「平野孝信継」

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2021年07月04日 04:57

 瑞雲寺を訪ねた目的は、鐘楼を建てた大工の名を確認するため。四方を取り囲む虹梁の裏側を確認してみると、ありました!

 上棟式
昭和三十六年十二月廿四日
 平野孝信継

 刻まれていたのは、天林寺の鐘楼と山門を建てたのと同じ、掛塚横町の宮大工・平野孝の名前です。昭和36年は西暦1961年。天林寺の楼門が建てられたのが昭和38年(1963)とされ、同じ天林寺の鐘楼はその前に建てられたとのことですから、ほぼ同時期に瑞雲寺鐘楼の上棟式が行われたということです。

 「工事請負者」として「坪井藤」の名も刻まれていましたので、平野孝は設計と監督役だったのでしょう。

 【関連記事】大通山瑞雲寺を訪ねる①―鐘楼
 【関連記事】大通山瑞雲寺を訪ねる③―小組格天井
 【関連記事】大通山瑞雲寺を訪ねる④―秋葉山常夜燈

関連記事