磐田市上野部の軌道跡を歩く④―積出デッキ跡
軌道の起点には、当時、砕石を積み込む作業が行われた積出デッキの跡が残っています。コンクリートの遺跡には柵として使われたと思われる錆びた廃レールも残っていましたが、太さは森林鉄道などで使われた細いレールです。
そこから奥へと数十メートル続くデッキ脇に機関車の荷台を寄せ、トロッコで運んで来た砕石をガラガラと空けて積んだのだそうです。
積まれた砕石が運ばれた先は、現在の天竜浜名湖鉄道の上野部駅ではなく、豊岡駅だったとも聞きましたが、いずれも当時は国鉄二俣線。上野部駅は磐田用水に近く、積み込みに不適だったのかも知れません。
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