彫師・後藤岩五郎作の龍を訪ねて⑥―笠井観音
毎年1月10日に「だるま市」が開かれる笠井観音は、正式には浄土宗のお寺の観光山福来寺と縁起の好い名前。本堂の正面、向拝虹梁上の龍が後藤岩五郎作と聞き、訪ねてみました。
確かに、笠井観音の龍も、顔の表情や胴体のダイナミックな動きに、いかにも岩五郎作らしい迫力が感じられる作品。ここにも木鼻には獅子や象が飾られ、そう思ってみるせいか、金地院のものと似ています。
実は、向拝虹梁上の龍を裏側から見上げれば、後藤岩五郎の名前が刻まれているとのこと。残念ながら、裏側は暗く、確認できませんでした。
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