2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑤―「ちゃばら」の下に立つ常夜燈

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2020年05月20日 05:16

 新宮池南の地区の字名「和泉平(いずみだいら)」とは、もちろん標高500メートルに水が湧く新宮池に因む名。水が湧かなければ、和泉平での農耕はもちろん暮らすことさえできません。秋葉山や春埜山を巡り歩いた修験者たちも、和泉平に立ち寄ることで、ほっと一息つくことができたのでしょう。

 そんな和泉平の「ちゃばら」を眺めながら下り、大きなカーブの両脇に石の常夜燈が建てられていました。1基は道路脇でしたが、もう1基はフェンスの中。この2基で1対の常夜燈となっているようです。






 春野周辺で常夜燈と言えば、ついつい秋葉山常夜燈を思い浮かべてしまいがちですが、この常夜燈の竿部には「新宮神社」の文字が刻まれています。つまり、ここが新宮神社の参道口。それはまた、新宮池へ向かうルートの入口を示す道標でもあったのです。

 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ①―春野の「ちゃばら」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ②―新宮池に映る地震雲
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ③―新宮神社
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ④―役行者石像
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑥―砂川の「ちゃばら」とカゴノキ
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑦―キモクレンとニセアカシア
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑧―大時の「ちゃばら」と「春野富士」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑨―春埜山の三角点
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑩―観音菩薩の祠と「春埜山のイチイガシ」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑪―大鳥居の神号額は「春埜山」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑫―福田講中奉納の金燈籠
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑬―福田に祀られた「春埜山」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑭―狼型の狛犬
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑮―「春埜杉」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑯―「春野スギ」?
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑰―「二本杉」と高野槙
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑱―「駿河参拜講」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑲―田河内の「ちゃばら」
 【関連記事】2020年初夏、新宮池から春埜山へ⑳―「山犬(狼)の頭蓋骨」

 【関連記事】2012年3月25日、粉雪舞う春埜山を歩く①―春を待つ新宮池


関連記事