豊橋市・赤岩自然歩道を歩く⑦―「大岩」
赤岩自然歩道を歩きたいと思った最大の理由は、「大岩」を見たかったから。広場になった場所に大きな岩がポツンとある風景を想像していたのですが、出会ったのは巨大な岩壁でした。
岩壁にはほぼ水平方向に節理が見られ、ある部分では波打つような節理も。帰宅後に地質図で調べてみると、赤岩山(あかいわやま)付近の地質は、「Cx メランジ(玄武岩・石灰岩・チャートの岩塊を伴う)、泥岩及び砂岩」の間に「ch チャート」が筋状に入っていましたので、このチャートが露出しているのが赤岩山。
ここは中央構造線の外帯の北端の位置。かつて、赤岩山に今ほどの杉やヒノキが茂っていなかった時代には、この「大岩」が赤岩寺(せきがんじ)からも仰ぎ見ることができたと思われます。そして、茶色のチャートが気象条件によっては赤く見えたこともあったのかも知れません。
事実かどうかは不明ですが、この「大岩」が赤岩山と名付けられた由来に違いはないと感じました。
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