別所街道・井代を歩く④―秋葉山常夜燈
井代(いしろ)のほぼ中央、国道151号沿いの位置に2基の常夜燈が並んでいます。向かって左の常夜燈の竿部に刻まれている文字は「秋葉山」。いわゆる、地域の火防を願う秋葉山常夜燈です。
竿部に刻まれている年号は「文政十一」。ドイツ人医師のシーボルトが、国禁とされていた日本地図などを日本国外に持ち出そうとして国外追放となったシーボルト事件が発生した西暦1828年の建立です。
井代を通る道は大野とは違い、秋葉街道ではなく別所街道と呼ばれてはいます。しかも、火防の秋葉山ではなく愛宕神社を祀ってはいますが、秋葉山の信仰がなかったわけではありません。そのことを伝えているのが、「秋葉山」の常夜燈。東三河と西遠とは一体の文化エリアだったと考えられます。
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