別所街道・井代を歩く②―しゃもじ様
井代(いしろ)に「しゃもじ様」が祀られていると知り、国道151号からちょっと外れた旧道をうろうろ。ご近所さんに聞いてはみたのですが、「しゃもじ様」を知っている人とは会えません。諦めかけたその時、個人の家の倉庫にそれらしいお社を見付けましたので、ご了解をいただいて見せていただきました。
木製のお社に収められているのは、石の祠。この日は新年1月6日でしたので、お社には注連縄などの正月飾りが張られ、餅と橙が供えられ、向かって左の箱には、おしゃもじがいっぱい。間違いなく、これが「しゃもじ様」です。
私がこれまでに出会い当ブログで紹介した「しゃもじ様」は、諏訪大社前宮に祀られていた御室社のミシャグジ神、中山道妻籠宿の「おしゃごじさま」、焼津市花沢のオシャモッツァンなど。神社やお寺の宗教とは違い、ごく身近な願いを叶えてほしいと願う民間信仰であるのは間違いありません。
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