第1回「秋葉山参拝ハイキング」⑩―石畳の道から山道へ
秋葉山表参道は、赤い九里橋を渡ったところからかなり急な石畳の坂道が続きます。坂の両側は、かつて旅篭が立ち並んでいた場所。進路の左側には秋葉山を源流とする秋葉沢が流れ、手すりには一定の間隔で燈籠が並び、夜になると電灯の明かりが点されて、昔ながらの風情が感じられる場所です。
そして、道を左折してしばらく行くと、そこはかつての一の鳥居があった場所。表参道では最大の「江戸三河町」の人たちが寄贈した石燈籠が残り、ここを右に折れれば、昔ながらの山道が残る参道が始まります。
秋葉山ハイキングはただの山登りではありません。歴史を感じながら歩く道。現在の表参道は、かつての道とまったく同じではありませんが、秋葉詣での参拝客が辿ったであろう山道の雰囲気は残っています。
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