「ひよんどり」の里、川名を歩く④―「おみたらしの井戸」
伊豆神社、福満寺薬師堂の近くにあったのは、「おみたらしの井戸」と書かれた小さな看板。その内容は・・・
三方原合戦のころ、武田信玄が川名の里に来たとき目を悪くして困っていた。
村人が病を治す力のあるお薬師様にお願いしたところ、この泉で目を洗えとお告げがあった。
信玄はお告げに従い洗ったところ目が治り、おかげで川名の里は火を付けられずにすんだという伝説である。
看板のそばには柄杓が吊り下げられ、その下の草に埋もれた小さな湧水池が「おみたらしの井戸」。眼病を治す水の話は、眼病平癒の寺として知られる袋井の油山寺にもあります。
元々「川名」とは、都田川の支流、川名川を見下ろす場所であることを意味する地名。「おみたらしの井戸」には、水神の意味合いもあったのかも知れません。
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