「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く⑧―砂泥互層

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2020年06月25日 04:52

 地質図を調べてみると、獅子ヶ鼻付近は「Mi 砂岩泥岩互層,泥岩及び砂岩」「Mip 礫泥岩(砂岩及び泥岩の岩塊を伴う)」とされ、海底に堆積して出来た地層が、プレート移動の力によって隆起した地形であることが示されています。

 緑色の場所は「含礫泥岩(砂岩・玄武岩(bs)及びチャートの岩塊を伴う)。含礫泥岩は「獅子ヶ鼻」の名の由来となった岩塊を見れば明らか。埋まっている礫もあれば、礫が抜け出て穴が開いている場所もあります。

 トレッキングコース沿いの法面に見えるのは岩石になる前の地層ですが、土や砂だけの層と小石が混じった層とが交互に現れています。この土砂が高圧によって固まれば「砂岩泥岩互層」。そんな日本列島の成り立ちを垣間見ることができるのも「獅子ヶ鼻公園」の魅力です。

 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く①―「公園利用の方へ」
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く②―ノギラン
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く③―トンボソウとネジバナ
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く④―オカトラノオ
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く⑤―絡み合うカナヘビ
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く⑥―三角点からの展望
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く⑦―木の枝に登ったヤマカガシ
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く⑨―シタキソウ
 【関連記事】「すいた時間」に獅子ヶ鼻公園を歩く⑩―ムラサキシキブとニガイチゴ

 【関連記事】御前崎の相良層群砂泥互層

関連記事