東海道・小夜の中山峠を歩く⑳―国道1号と日坂宿
さらに、坂を下ると、看板に描かれていた浮世絵は歌川廣重作「東海道五拾三次 日阪」。書かれている狂歌は倭園琴桜作の「あたらしく 今朝にこにこと わらび餅 をかしな春の 立場なるらん」。
ここで詠まれている「立場」とは、江戸時代の宿駅の出入口に設けられた休息所、掛け茶屋のこと。旅人や人足などがちょっと杖を立てて休憩する場所としてだけ許され、宿泊は禁じられていたそうです。
そうです。ここまで約2キロ。小夜の中山の久延寺から歩き始め、いつの間にか目の前には国道1号が。さあ、帰り道は今下りて来たばかりの急坂を登らなくてはなりません。
そして、出来れば、久延寺から東へも歩いてみたいのですが・・・
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