氷見・高岡へ万葉の旅㉙―万葉歴史館
さて、「氷見・高岡へ万葉の旅」と題したからには、「万葉歴史館」に寄らないという選択肢はありません。実は、1日目の12月3日に寄ろうと考えていたのですが、火曜日で定休日。そのため、帰りの日であった4日(水)に訪れることになりました。
「万葉歴史館」入口では、万葉装束の男女のオブジェが出迎え。歌碑の「春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子(をとめ)」、日除け暖簾の「朝床に 聞けばはるけし 射水川 朝漕ぎしつゝ唱ふ舟人」も、もちろん大伴家持の歌です。
入場料を払って中に入ると、出迎えてくれたのは、ここでも家持の像と「初春令月 氣淑風和」と書かれた張り紙。新元号が「令和」と決まり、「令和」の出典が「万葉集」とされたことから、「万葉歴史館」の入場者が激増しているとのことです。
では、私も誰かさんに倣って「令和おじさん」に。歴史館の中を駆け足で回ってみましたが、気になってしかたなかったのは、「令和」の出典が「万葉集」であるした中西進の説。私にはそのようには思えませんし、西暦が浸透した今、そろそろ元号とサヨナラしてもいい時代になったのではないかとの思いでした。
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