鎌田神明宮を訪ねる⑧―天楠神社
鎌田神明宮の裏山にあるのは天楠神社と高根山古墳。先ずは、天楠神社から紹介させていただきます。さて、「天楠」とは何のことでしょう?
そのヒントは、参道入口に建てられた歌碑に刻まれた2首の歌。
東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ(官公の歌)
あた波を ふせぎし人は湊川 神となりてぞ 世を守るらむ(明治天皇御製)
「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ」は「官公」こと菅原道真の歌。「あた波を ふせぎし人は湊川 神となりてぞ 世を守るらむ」は、明治天皇が楠木正成の最期の地に立ち、世を見守って欲しいとの願いを込めて詠んだ歌。
つまり、天楠神社の「天」は菅原道真=天神様の「天」。「楠」はもちろん楠正成の「楠」。学問と勇武の2人を神として祀っているのが天楠神社です。
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