木曽駒ヶ岳・夏の高山植物探訪㉛―剣ヶ池
千畳敷カールをグルリと回ったのは乗越浄土から下りた後。そこにあったのは、夏限定の小さな剣ヶ池(けんがいけ)です。
どこを見ても流れ込む沢などはなく、剣ヶ池に溜まっているのは、山肌に浸み込んだ雪解け水が湧き出した水。水面に山の景色が逆さに映っているのが分かるでしょうか?
そして、池の水は溜まっているだけでなく、ザーザーと音を立てて絶え間なく流れ出しています。そして、この水が高山植物、昆虫や鳥獣を育て、さらに流れて「三段の滝」や「日暮の滝」の水源となり、中部電力の中御所発電所で電気を起こしているのです。
それを想うと、自然のやさしさと逞しさとを今さらながらに感じさせられました。
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