木曽駒ヶ岳・夏の高山植物探訪㉚―下山途中のクロトウヒレン
木曽駒ヶ岳の乗越浄土からの下山を開始したのは午前9時。下りは登りよりもスピードアップで歩けそうだったのですが、八丁坂の急傾斜を思い知らされることとなり、途中で何度も立ち止まることに。
しかも、登山客は私が登り始めた1時間半前と比べてさらに増え、八丁坂は「コンニチハ、コンニチハ」と大渋滞。道を譲ったり、譲られたり。雪が融けずに残る白い雪渓が、千畳敷カールのあちらこちらに見えます。
ゆっくり歩いて、ゆっくり下りる途中で気づいた黒い花の蕾は、キク科クロトウヒレン。アザミに似た花が咲くのは少し先の様子でしたが、このブログ記事がアップされる頃には、もう咲き終わっているでしょう。
漢字で書くと「黒唐飛廉(クロトウヒレン)」。「黒」は蕾の色で「唐」は中国のこと。「飛廉」は「ヒレアザミ」のことらしく、実のところは「唐」とは関係なく、日本固有種なんだそうです。
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