木曽駒ヶ岳・夏の高山植物探訪㉕―ゴゼンタチバナ
日陰の花、ゴゼンタチバナはミズキ科ミズキ属。そうです。ハナミズキやヤマボウシなどと同じ種類ですから、花の形もよく似ていますが、ゴゼンタチバナは草本類のごく小さな花です。
花が付くのは、5~6枚の葉が輪生した大人の株だけ。花の付かない成長途中の葉は4枚輪生。花が付くかどうかは葉の数によって決まるのはカタクリと同じです。
「御前橘(ゴゼンタチバナ)」の名は、最初に見つかった白山の最高峰「御前峰(ごぜんがみね)」の名を取ったから。私がゴゼンタチバナを見つけたのは、駒ヶ岳ロープウェイで「千畳敷駅」に着いた直後の午前7時。間違いなく「午前」でした。
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