木曽駒ヶ岳・夏の高山植物探訪⑩―「深山」の付く植物

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年08月05日 05:00

 ここまで紹介して来た、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマクロユリの共通点は、いずれも名前に「ミヤマ(深山)」と付けられていること。「深山」とは奥深い山の意味ですが、木曽駒ヶ岳は樹林に覆われた山ではありません。

ミヤマリンドウ

ミヤマタネツケバナ


 木曽駒ヶ岳へはロープウェイで誰でも簡単に登ることができます。手軽に行ける「深山」で出会う「深山」が付く野草としては、ミヤマリンドウやミヤマタネツケバナなども挙げられます。

 ともに「深山(ミヤマ)」を取れば、リンドウとタネツケバナですから、決して珍しい感じはしませんが、ミヤマリンドウもミヤマタネツケバナも、冬の寒さにだけではなく、昼夜の寒暖差や強風にも耐え、逞しく生育するように進化した高山植物です。

 千畳敷カールは火山で出来たカルデラのように窪んだ地形ですが、カールを造ったのは2万年前、氷河期の氷。ホテル千畳敷の敷地は氷河によって削られた岩塊が堆積して出来たモレーンと呼ばれる地形です。

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