村山浅間神社を訪ねる⑧―甲子碑

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年06月12日 04:51

 村上浅間神社を後にして帰途に就いた私でしたが、途中で「道祖神」と書かれた石塔をたくさん目にしました。後続車もあり、道に車を停める余地もありませんでしたので、そのまま通り過ぎてしまったのですが、「甲子」と刻まれた丸石を見つけ、思わずストップ。100メートルほど歩いて戻りました。

 「庚申」碑は何度も見て来たのですが、「甲子」碑を見たのは初めて。「庚申」は、干支の庚午の日に庚申様を祀り、夜を徹して飲食などを行う行事ですが、「甲子」とは甲子の日の夜に子の刻まで起きていて、五穀豊穣などを子(ネズミ)を使者とする大黒天に祈る行事とのこと。

 どうやら、山梨県を中心とした路傍に丸石を祀る道祖神と、庚申碑に似た甲子碑が合体したような民間信仰のようです。

 隣りに並んだ石祠の窓が、可愛らしいハート型でしたが、なぜか逆さま?ハート型は「猪の目」ですが、逆さでも良いのでしょうか?

 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる①―富士根本宮
 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる②―世界文化遺産
 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる③―神仏習合
 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる④―遥拝から登拝へ
 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる⑤―「登岳三拾三回大願成就」の碑
 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる⑥―高根総鎮守社
 【関連記事】村山浅間神社を訪ねる⑦―大スギとイチョウ

 【関連記事】八丁坂を登る⑩―庚申塔
 【関連記事】真冬の佐久間道⑤―庚申仏
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑪―庚申塔
 【関連記事】『ナニコレ珍百景』夏焼集落を訪ねる③―境内の脇社と庚申様
 【関連記事】東海道・白須賀宿を歩く⑱―庚申堂の四猿

関連記事