村山浅間神社を訪ねる④―遥拝から登拝へ
日本古来の山岳信仰は、噴火を繰り返す富士山への怖れと美しい山体とを神聖化し、信仰の対象として来ました。噴火活動が沈静化した12世紀頃からは修験道の道場ともなり、修験者などが山中に分け入り、霊力を獲得するために修行する山へと変化して行きました。
村山浅間神社は「村山道」の起点。登山道は14~15世紀後半に開かれたとされ、かつては遥拝の対象だった富士山は、登拝する山へと移行して行ったのだそうです。
「富士山」と刻まれた石碑が「村山道」の起点を示す道標。若かった頃の私の富士登山は9合目でリタイヤ。今の私には、富士登山の自信はありません。
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