鳳来寺を訪ねる⑮―仁王門と傘杉
鳳来寺山には文化財がいっぱい。石段の先に現れた鳳来寺仁王門は国指定重要文化財、仁王像は新城市指定文化財です。
仁王門は、3代将軍徳川家光の命により慶安3年(1650)に着工し、翌年(1651)4代将軍家綱の御代に完成したとのことですから、370年近くも前に造られたものですが、塗装や補修が行き届き、朱色も鮮やかな見栄えとなっています。
仁王門をくぐった先にある杉は、その形から「傘杉」と呼ばれ、樹齢800年と推定される国指定天然記念物です。樹高59.57メートルは、現存する樹木では日本一の高さ。見上げてみましたが、梢までは見えず。
鳳来寺山の杉やヒノキは人工林ではなく自然林。モミ、ツガ、ヤブツバキなども自生し、シダやコケ類を含め、天然の植生を維持した貴重な山と言えるようです。
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