諏訪大社を訪ねて㉕―双体道祖神と力石
諏訪大社を訪ねる今回のドライブの途中、あちらこちらで石碑や石仏が1ヶ所に集められているのを見ましたが、諏訪大社下社春宮近くにも、石碑石仏群と言える箇所がありました。
石碑石仏とは言いながらも、諏訪地方に多く見られる輝石安山岩の自然石に「觀世音」などの文字を刻んだものがほとんど。ただし、その大きさは「万治の石仏」サイズ、信州サイズ。
風化が進んだ石仏には、2体の像が刻まれています。果たして、これは双体道祖神なのでしょうか?
明らかな「双体道祖神」は、諏訪大社上社前宮(まえみや)から本宮(もとみや)へ向かう途中にの道の分岐にも立っていました。
石碑石仏群の片側には、3個の「力石」が置かれています。
「力石は昔から村の集会所の庭に置かれ、昭和の初期頃まで若者達の力くらべに使われたものである」とされ、まさに力石。重さは重いもので60キロほどとのこと。
「力比べ」と言えば人と人とが競うように考えてしまいますが、この持ちにくそうな石の形を見ると、人ではなく自然が相手だったような気がして来ます。自然と人との「力比べ」。
昔から人々が挑戦して来た自然相手の「力比べ」。う~ん、敵うわけがありませんネ。
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