諏訪大社を訪ねて㉓―下馬橋
諏訪郡下諏訪町下ノ原の諏訪大社下社春宮での見所の1つは、参道中央にある「下馬橋」。「何人も御手洗川に架けたこの橋の手前で馬から降り、川の水で身を清めた」とされる木製の太鼓橋です。
「下馬橋」の建立は室町時代と言われますが、建築様式は鎌倉時代のものとされ、元文年間(1736~(1741)に修築されたと推定されています。春宮の幣拝殿の完成は安永9年(1780)ですから、それよりも古い時代のもの。
道路改修により御手洗川は暗渠になってしまいましたが、「下馬橋」の下を確かに流れています。
普段は渡ることが出来ない橋ですが、遷座祭の時には白丁(はくてい)に担がれた祭神が宿る御霊代(みたましろ)だけが渡ることが出来ます。
それにしても、280年近くも前の橋が、よくぞ今まで残っていたものです。
諏訪大社二社四宮の訪問は、これにて終了。ついでですから、近くにある「万治の石仏」を訪ねてみましょう。
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