諏訪大社を訪ねて⑱―諏訪大社の中にある秋葉信仰
諏訪郡下諏訪町武居の諏訪大社秋宮(あきみや)の片隅に佇む石祠。向かって右には津島神社、左には秋葉神社のお札がそれぞれ納められています。まさに、諏訪大社の中にある秋葉信仰。いつ頃に造立されたものでしょうか?
実は、次の訪問地であった春宮(はるみや)境内左手を流れる砥川の畔、浮島に立つ燈籠にも「秋葉山大權現」の文字が刻まれていました。
この石灯籠の竿部分は三角柱上の自然石が使われ、それぞれの面に「熊野三社大權現」「諏訪大明神」「秋葉山大權現」と刻まれ、神仏混淆時代の三社の関係が窺われます。
諏訪湖から流れ出した川が、やがて北遠を経て太平洋へと注いでいるように、諏訪大社から塩の道を辿れば、火伏の秋葉山へと辿り着きます。
遠路はるばる訪ねた諏訪の地で、大好きな秋葉山への信仰を確認でき、嬉しさが込み上げて来ました。
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