諏訪大社を訪ねて⑬―雷電為右ヱ門の像と土俵
諏訪市中洲宮山の諏訪大社上社本宮(もとみや)境内に立つ「雷電像」―神社には場違いなような力士像は、誰の目にも留まります。
雷電為右エ門は信濃国小県郡大石村(現長野県東御市)の出身。相撲ファンならずとも、誰もがその名を知っている大相撲史上未曾有の最強力士です。
解説看板によれば、雷電為右ヱ門の像のモデルは、「横綱柏戸と佐田山及び富士錦」とのこと。少し先には、今度は土俵があり、2度目のビックリです。
相撲の起源には諸説ありますが、大国主命の次男である建御名方神 (たけみなかたのかみ)が国譲りに反対し、諏訪に逃れたのは、武甕槌命(たけみかづちのみこと)に相撲を挑んだが負けてしまったためとも伝えられ、この神話が相撲の起源と言われています。
「土俵」「横綱」相撲が天下泰平や五穀豊穣を願って執り行われる神事に発生したとは知っていましたが、その起源がここ諏訪大社の祭神に所縁があったとは・・・。
現在も本宮では奉納相撲やわんぱく相撲が催され、毎年9月15日に行われる「十五夜相撲神事」は、江戸時代の格式を守る相撲神事で、平成20年(2008)に長野県無形民俗文化財に指定されました。
7月の名古屋場所で長野県出身力士・関脇御嶽海が優勝し注目を集めましたので、今年(2018)8月6日に訪れた時には、雷電為右ヱ門の像の前で写真を撮る観光客の姿が多く見られました。
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