諏訪大社を訪ねて⑩―上社本宮に見る立川流の「稲穂に鶉」
さて、「諏訪大社を訪ねて⑩」は平成30年(2018)8月6日の再訪時のレポートです。
4年前(平成26年7月12日)の訪問時には改修工事中で現寸大写真でしか見ることができなかった諏訪大社上社本宮の社殿を、かなり離れた参拝所からでしたが、今度は確認することができました。
向唐破風造の社殿は天保6年(1835)、秋葉神社上社随身門にも名を残した立川和四郎二代目冨昌による建立。向拝正面の虹梁には龍の彫刻が見られます。そして、向かって左の翼廊の懸魚には、立川流が関わった寺社建築や祭り屋台などですっかり見慣れた「粟穂に鶉」の彫刻も。
そして、つい見逃しそうになった四脚門は徳川家康が寄進したと伝えられ、慶長13年(1608)、あるいは慶長19年(1614)の造営と考えられているようです。
関連記事