旧田代家住宅の2階を拝見④―廊下角の「入」の字

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年03月22日 05:28

 よく見る廊下の床は、長手方向に数枚の板を並べる工法。もし、廊下に曲がり角があれば、どちらか全体を突き当りまで延ばし、そこに他方向の板敷を直角に突き付けてあります。

 ところが、旧津倉家住宅で見た廊下の板敷は、1枚1枚を直角に組み合わせてありました。

 この突き付けについて調べてみると、どうやら「入」の字に板を組み合わせてあるようです。「入」と言えば、客が集まりお金が入る縁起の好い字。これを「人」と呼んでも同じです。

 さらに、天井を見れば、天井板を抑えている竿も「入」「人」の字でした。

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