奥山方広寺を訪れた人には、ぜひとも立ち寄っていただきたいところ。それが七尊菩薩堂です。
富士浅間大菩薩、春日大明神、伊勢大神宮、稲荷大明神、八幡大菩薩、梅宮大明神、北野天満大自在天神の七神を合わせて祀る鎮守堂・七尊菩薩堂があるのは、三重塔に向かう途中の1段高い所。応永8年(1401)建立の棟札が残る静岡県下最古の木造建築物です。
ただ、間違えてほしくないのは、石段の正面に見えるのは拝殿で、拝殿の後ろ側にあるのが本殿に当たる七尊菩薩堂。正面から見ることはできません。
七尊菩薩堂は間口90センチ、奥行き150センチの柿葺流造り(こけらぶきながれづくり)。明治14年(1881)の山火事にも焼け残り、昭和29年(1954)には国の重要文化財にも指定されています。