奥山方広寺を訪ねる⑫―開山堂と勅使門
開山堂とは、方広寺を開山したと伝えられる後醍醐天皇の皇子、無文元選禅師を祀るお堂。堂内には無文元選禅師の像の他、歴代天皇の位牌も祀られているとのことで、堂の正面には天皇の使いを迎える勅使門があります。
古い絵葉書では(奥山方廣寺)開山堂唐門」としてあるように、勅使門の正面に弧を描いた唐破風が設けられた豪華な向唐門様式。
勅使専用の門ですから一般人は通れません。石段を上がった先、門の扉は閉じられたままでしたが、扉だけでなく頭貫の上の蟇股や瓦にも、皇室の紋章、十六弁菊花紋が散りばめられていました。
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