玄関を上がったところの8畳の間奥に、帳場が再現されています。帳場格子の奥には、金庫や帳場箪笥、長火鉢が並び、鴨居の上には提灯箱が。
向かって右の箱には、「丸に違い鷹の羽紋」。そして、向かって左の箱には、何と「御用」と書かれています。
中を見てはいませんので、正確なことは言えませんが、もしかしたら、この中には「御用提灯」が収められているのかも知れません。
筏問屋であった田代家が「鹿島拾分一番所」の役目を務めたことは、「
旧田代家住宅を訪ねる①―国登録有形文化財」で紹介した通り。この「御用」と書かれた提灯箱も、「鹿島拾分一番所」の名残りのようです。
帳場の横の部屋には、「ちゃぶ台の部屋再現」として昭和30年代の居間が。懐かしい家族の会話が蘇って来るようです。