旧田代家住宅を訪ねる④―帳場と御用提灯

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年04月11日 04:41

 玄関を上がったところの8畳の間奥に、帳場が再現されています。帳場格子の奥には、金庫や帳場箪笥、長火鉢が並び、鴨居の上には提灯箱が。

 向かって右の箱には、「丸に違い鷹の羽紋」。そして、向かって左の箱には、何と「御用」と書かれています。

 中を見てはいませんので、正確なことは言えませんが、もしかしたら、この中には「御用提灯」が収められているのかも知れません。

 筏問屋であった田代家が「鹿島拾分一番所」の役目を務めたことは、「旧田代家住宅を訪ねる①―国登録有形文化財」で紹介した通り。この「御用」と書かれた提灯箱も、「鹿島拾分一番所」の名残りのようです。

 帳場の横の部屋には、「ちゃぶ台の部屋再現」として昭和30年代の居間が。懐かしい家族の会話が蘇って来るようです。

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