「春」を待つ青谷を歩く④―「青谷」の歴史
今回紹介するのは、以前「
新緑の青谷を歩く⑤」で紹介したのと同じ内容。以前、地元の人から聞いた話です。近頃、青谷の田んぼは耕作する人がなくなり、すっかり荒れてしまいました。しかし、元々、緑色片岩の谷であった青谷には田んぼはなかったのです。
そんな青谷に田んぼを造るため、豊岡の人たちが1杯幾らで土を背負って来て、松の木を伐って埋めた上に土を乗せ、棚田のように段々の田んぼを造成したのは江戸時代のこと。実は、これは山の土ではなく、豊岡村(現在の磐田市)から運ばれた土。
苦労して造られた田んぼも、今では枯れ葉色。「青谷」どころか「枯谷」になってしまいました。
関連記事