「しんしろまちなか」寺社巡り⑩―富永神社と能舞台
JR飯田線の北側にある神社は、須佐之男命(スサノオノミコト)を祭神として祀る富永神社。一の鳥居をくぐり長い参道を進むと二の鳥居があり、本殿があるのはさらにその先。須佐之男命は牛頭天王と同一視され、疫病を防ぐ神であるとともに、天災を司る神。おそらく、かなりの昔から、新城の氏神として住民の安心・安全を守って来た神社と思われます。
広大な境内の右脇には新城市指定文化財の「能舞台」があり、解説看板によれば・・・
富永神社の能舞台は、寛政5年(1793)では屋根の無い組立式の能舞台であったことが知られている。享和2年(18002)になると建物として新築され、この舞台は文政9年(1826)に再建されたものである。
当時、近国無類と言われた本舞台は、江戸城内の能舞台を模して建造されたとも言われ、鏡板に老松、切戸脇壁板に竹が描かれている。
・・・とされ、ここで演じられる「祭礼能」も無形文化財に指定。富永神社例大祭は毎年10月に催され、去年(2024)の「祭礼能」は11日に奉納されたようです。
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