三信国境の茶臼山を歩く⑦―花の木自生地
再び帰り道の途中、愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平の話題です。川宇連神社の前には「花の木自生地」の看板が建てられていました。
花の木自生地
花の木は、カエデ科のなかでもその分布生体が特異であり、学術的にも大変貴重なものです。
大正十一年十月十二日国の天然記念物に指定され、昭和四十一年九月十二日愛知県の木として指定されています。
花の木は、雌雄異株で春には赤い綺麗な花が咲きます。
この木については、後醍醐天皇の孫に当たる尹良(ゆきよし)親王が食事をされた箸をさしたものが根付いたとの言い伝えがあり大切に保護されてきたものです。
ハナカエデとも呼ばれているハナノキの花の時季は3月頃とのこと。名前は知ってはいましたが、残念ながらまだ見たことがありません。自生地は南信、東濃、奥三河の一部に限られているとのこと。そんな数少ない貴重なハナノキは愛知県の「県の木」に指定されています。
写真のハナノキは、後日に「愛知県民の森」の「県の木展示林」で撮影したもの。ぜひ、花が咲く時季に豊根村を訪れてみたいと思いました。
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