1月末の阿蔵(あくら)を歩く⑥―根を広げる杉
阿蔵の地質は、砂岩や粘板岩などの堆積岩。岩が露出している箇所が多く、表土と言える層は決して厚くはありません。そんな阿蔵に植えられた杉の木は、直根を縦に伸ばすことができませんので、側根を横に広げて成長するしかありません。
山側にも川岸にも、放射状に広げた根が露出している杉があります。見上げれば、かなりの高さに成長していますので、広げた根が岩塊を掴む力は相当なもの。
ただ、昨年秋のような大雨が降れば、耐えきれなくなり倒れます。今も、他の木に寄り掛かるように倒れた杉が残っていますので、今後、新な被害が発生しないか心配ではあります。
関連記事