磐田市大当所の秋葉山御神燈②―「文政五壬午年建之」
「秋葉山御神燈」と刻まれた文字の向かって右側には「文政五壬午年建之」と刻まれ、文政5年は西暦1822年。今を遡ること200年、江戸時代後期に造られたものでした。
「角川日本地名大辞典22静岡県」によれば、「文禄年間に掛塚(現竜洋町)から来往した山下家が開発したと伝える」とあり、文禄年間と言えば西暦1592~1596年。
地内には大当所古墳群もあり、古い時代から人は住み着いていたようですが、本格的な開拓が始められたのが豊臣秀吉が天下人となった安土桃山時代。灌漑用のため池や用水路など、山間の荒れ地を田畑に変え、人が住める地としての開拓が行われたのです。
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