天竜区横山町に残された「材木王」の家④―道標
旧青山家の横にある細い石段の道は、単なる畑道や山道ではなく、かつては旅人が往来した旧道とのこと。道の脇には石柱が建てられ、文字が刻まれていましたので読んでみました。
正面には「一之瀬白倉浦川道」、向かって右側には「西川西渡水窪道」。この石柱は道標でした。
「一之瀬」は現在の龍山町の「市ノ瀬」。「市ノ瀬」を通り、「白倉」を抜け、佐久間町の「浦川」へと抜ける道。途中で右に折れれば、龍山町の「西川」から佐久間町の「西渡」を抜けて「水窪」へ。
道標の裏側には「大正十二年」と刻まれているようでしたので、約100年前の西暦1923年に建てられたもの。当時は、まだまだ山道を歩いて往来する人が多かったということを示す歴史遺産でした。
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