「法橋の松」を訪ねる①―推定樹齢700年以上
◆県天然記念物「法橋の松」保護事業進む 浜松市が25日に見学会
推定樹齢700年以上で、樹勢の衰えが心配されていた県天然記念物の浜松市東区天竜川町の「法橋(ほうきょう)の松」の保護事業が進んでいる。県天然記念物の中でも最古参の一つで、一時期余命10年とまで言われたマツだが、周囲の環境の変化や樹木医らの治療により、徐々に樹勢を回復しつつある。
マツは、JR天竜川駅に近い住宅地の一角にある。1311年に妙恩寺を開いた金原法橋が、庭に植栽したのが由来とされる。高さは14メートルほどあり、らせんを描く幹や周囲に力強く伸びる枝が特徴。
県指定を受けた1952年ごろには枝張りが最大18メートルほどあったが、周辺の開発により、マツのすぐ間際まで工場が立ち並び、日照や風通しが不十分となり、急激に弱っていた。93年には、樹木医により「あと10年ほどで枯れる可能性がある」と診断され、所有する同寺などによる保護事業が続けられてきた。
本年度の保護作業は3~5月に実施。台風や枝が折れることがないように幹を新たに金属製の支柱で支え、腐朽し空洞となっていた幹の部分に保護マットを取り付けた。市の担当者は「一時期に比べると、回復している。周囲の工場などがなくなり風通しがよくなったことも要因の一つでは」と指摘する。今後も、同寺や県、市による保護事業が進められるという。
市では、マツや周囲の遺跡などを巡る見学会を25日に企画している。会は午前10時から2時間半。定員は20人で、申し込みは15日から電話で受け付ける。(問)市文化財課=053(457)2466(7月5日付「中日新聞」より)
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恥ずかしながら、新聞記事を読むまで「法橋(ほうきょう)の松」については知りませんでした。初めて対面した「法橋の松」の幹の太さにビックリ。現地にあった看板によれば、「幹廻りは約5m」と書かれていました。
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